キランソウ(金瘡小草・きらんそう)は、道ばたや土手、野原や石垣などのあるゆる所でふつうに見かけられるシソ科キランソウ属の植物で中国や朝鮮半島に分布、日本では本州や四国、九州などが原産地になります。
名前の由来は、中国名の金瘡小草から流用されて「キランソウ」と呼称されるようになったそうですが、別名には「地獄の釜の蓋」というおどろおどろしい命名がなされています。
なにゆえそのような容姿とは似つかわしくない名が付いたのかについては、地面のあたり一体を蓋をするように覆い尽くすさまから命名されたとする説や、薬としての効能が優れているため地獄に行く必要が無いから地獄に蓋をしてしまうといった意味合いからとする説など諸説があるようです。
そのほかにも、イシャイラズ※やイシャダオシなどと呼ばれる地方もあります。
キランソウ(金瘡小草・きらんそう)の成分
サポニン・フラボノイド配糖体・タンニンなど (この続き…)
海岸や岩場などでよく見かけられるツワブキ(石蕗・ツワブキ)は、イシブキやツワなどとも呼ばれるキク科ツワブキ属の多年草で、朝鮮、中国、台湾に分布しており、日本では本州以南※の海岸沿いに自生しています。
自生のものとは別に、古くから観賞用として栽培さているものもあり、黄色い班入りの品種などは珍重され日本庭園に取り入れられています。
名前の由来は、光沢のある蕗とよく似た円状の葉からつやのある蕗となりそれが転訛してツヤブキとなったとする説と厚い葉を持つ蕗のアツバブキからツワブキになったとする説など諸説があります。
食用としてはあらゆる料理方法やレシピがありますが、灰入りの熱湯でゆでてアク抜きしてから油で炒めたり、和え物や天ぷら佃煮※などに調理するのが一般的なようです。
ツワブキ(石蕗・ツワブキ)の成分
ヘキセナール・セスキテルペノイド・アルカロイドなど (この続き…)
ヨーロッパやアジアなどの広い地域に分布するスイバ(酸葉・すいば)は、タデ科ギシギシ属の多年草で、日本の各地でも荒地や野原、路傍から庭先などのいたるところでみられるポピュラーな雑草です。
別名をスカンポ、スカンボ※と呼称されいます。
「酸葉」の名のとうり食べるとすっばい味がするのが特徴で、天ぷらや和え物などに調理して食用とされているほか、過去には子供たちのおやつなどとして利用されていました。その他にも
日本ではあまり需要のないスイバですが、ヨーロッパでは昔から食用として栽培されていて、フランスではフレンチソレル※と呼ばれる改良品種などが野菜としてスープやサラダなどの料理に使用されています。
スイバ(酸葉・すいば)の成分
蓚酸カリウム・蓚酸カルシウム・クリソファンなど (この続き…)
雑草の代表格てき存在ともいえるオオバコ(車前草・おおばこ)は、日本全国各地の空き地や道端などに自生するオオバコ科オオバコ属の多年草で、和名を「大葉子」※、薬草しては「車前草」※と呼称されています。
オオバコの穂先をからめて引っ張りあい、先に切れた方を負けとする「オオバコ相撲」という遊戯があり、「相撲取り草」という異名もあります。
漢方などの生薬として古くより知られているオオバコですが、若葉を和え物や天ぷらなどに調理して食用としても用いられています。
オオバコ(車前草・おおばこ)の成分
プランタギニン・アウクビン・コリン・コハク酸など (この続き…)
帰化植物※のエビスグサ(夷草・恵比寿草)は、熱帯地方の広範囲に見られるマメ科の一年草で、熱帯アジアから中国を経て江戸時代に日本に渡来したと言われています。
異国から渡来の種であるため夷草と呼称されるようになり、日本では薬用に用いるため南の地方の各地で栽培されています。
ハブ茶の原材料として知られるエビスグサですが、もともとのハブ茶の原料のハブ草※と同等の性質を持っており、生産効率の面においてエビスグサの方が良好だったために、ハブ草に代わってハブ茶の原料とされるようになりました。
エビスグサ(夷草・恵比寿草)の成分
アントラキノン誘導体(クリソファノール・フィスチオン・オブツシフォリン)など (この続き…)
カノコソウ(鹿子草・かのこそう)は、別名ハルオミナエシとも呼称されるオミナエシ科カノコソウ属の多年草で、中国や朝鮮、台湾などに分布していて、日本でも北海道から九州のやや湿った草原に自生しています。
鹿子草といわれる名前の由来のように花とつぼみが紅白の鹿の子模様を描き出しており、その成分に起因する独特なニオイが特徴的です。
ヨーロッパでは、カノコソウに近似するセイヨウカノコソウ※といわれる植物が薬などとして珍重されていましたが、日本を原産とするカノコソウの方が品質が優れていたためにカノコソウが日本からヨーロッパへ輸出されていた歴史があります。
カノコソウ(鹿子草・かのこそう)の成分
ボルニルアセテイト・バレポトリエイト・アルカロイドなど (この続き…)
クワ(桑・くわ)は、日本全国各地の山野に自生するクワ科クワ属の落葉高木で、日本以外にも中国や朝鮮など東アジアに多く分布してその種類は豊富です。
山野に自生するものとは別に、古くより絹をとるための養蚕用※として用いられるものもありますが、こちらの方は畑で栽培して手入れをされるため高木とならず、種類もヤマグワとは別種※のものが使われていることが多いです。
養蚕用以外の用途としては、強い繊維を生かして和紙の原料にされたり、工芸品や楽器の材料、建築材や家具材などに利用されています。
食用としては、山菜として新芽のてんぷらや和え物などがあります。果実の部分を加工して用いるものでは、果実酒のクワ酒が一般的ですが、その他にジャム、ジュースなどにも加工されるそうです。
桑(クワ・くわ)の成分
カルシウム・カロチン・鉄・ビタミン類など (この続き…)
日本固有種のリュウノウギク(竜脳菊・りゅうのうぎく)は、晩秋ごろに山野の日当たりのよい場所に白い花を咲かせるキク科のキク属の多年草です。
福島県や新潟から西の地方、九州や四国ですが、自生地域が限られるため準絶滅危惧に指定している県もあります。
リュウノウギクの竜脳とは、東南アジアで産出されるリュウノウジュ※のことで、そのリュウノウジュの樹皮より抽出される香料とリュウノウギクの香りよくが似ていることから、リュウノウギクと呼称されるようになったそうです。
実際に葉を揉んでみると、リュウノウギクに含まれる成分の樟脳によるさわやかな芳香がただよいます。
リュウノウギク(竜脳菊・りゅうのうぎく)の成分
カンフェンなど (この続き…)
イチヤクソウ(一薬草・いちやくそう)は、低い山の樹林などに生育するイチヤクソウ科イチヤクソウ属の常緑多年草本で、湾曲した雄しべの容姿が特徴的です。
同種の多いイチヤクソウですが、その中には葉緑素を持たないで、地中の菌根※から養分をもらうことにより成長する腐生植物※と呼ばれる種類※のものがあります。
イチヤクソウ自身は光合成をするのですが、それだけではまかなえきれずにやはり菌根つくり地中より他の樹木の栄養分を吸収しています。
イチヤクソウ(一薬草・いちやくそう)の成分
クエルチン・ベータ・シトステロール・オレアノール酸・ウルソール酸など (この続き…)
秋の七草の一つに数えられるオミナエシ(女郎花・おみなえし)は、九州以北の日本各地に分布するオミナエシ科の多年草植物で、日本のほかにも中国や朝鮮などに生息しています。
古来より人々に親しまれている植物で、その名は万葉集※や源氏物語※にも見ることができます。
オミナエシとは、きれいな女性をあらす意味ですが、これは同種のオトコエシと比較してオミナエシが華奢な感じがすることからそう呼ばれるようになったそうですが、この植物を原料とする生薬が女性特有の病気に効用があるとされているのは単なる偶然なのでしょうか。
古来より名を残すオミナエシですが、近年は数をどんどん減少させていて、現在では環境省の絶滅危惧種のリスト※にその名前が記述されています。
オミナエシ(女郎花・おみなえし)の成分
サポニン・ステロール類・ヘデラニゲン・オレアノール酸など (この続き…)