![]()
サネカズラ(実葛・さねかずら)は、丘陵の山林などに見られるマツブサ科サネカズラ属の常緑つる性木本で、国内では関東より西の暖かい地域に自生しており、国外では朝鮮半島や中国に分布しています。
サネカズラの名前については、茎の皮よりぬるぬるした粘液が採取されることから「ナメリカズラ」*1と呼ばれていたものが転訛してサネカズラになったとする説があるそうですが、このぬるぬるした粘液は整髪料として用いられたことから別名を「美男葛」*2とも呼ばれています。
サネカズラは、古事記や万葉集に名を記されるなど古くより知られている植物で、万葉集では、「サナカズラ」の名で親しまれ、サネカズラのつるがもつれ交錯するようすから「逢う」の枕詞になっています。
秋にきれいな赤い実をつけるサネカズラは、観賞用としての栽培も行なわれており、鉢植えやミニ盆栽として楽しまれるほか、庭木や生垣などにも用いられています。
また、サネカズラは夏にかけてうつむき加減に小さな薄黄色の花を咲かせますが、こちらは以外に知られていないようです。
サネカズラ(実葛・さねかずら)の成分
リグナン(ビナンカズリン・カプロイルビナンカズリンA)など
サネカズラ(実葛・さねかずら)の効能
秋に実るサネカズラの赤い果実を乾燥させたものは、「南五味子」*3と呼ばれる生薬ですが、これに対して同科のチョウセンゴミシの生薬名は、「北五味子」*4とも呼ばれ、両者は滋養強壮作用や鎮咳作用などの似たような効能をもっており、南五味子は北五味子の代用として用いられます。
関連記事
-
- 次のページ: 牡丹(ボタン・ぼたん)
- 前のページ: チョウセンゴミシ(朝鮮五味子)